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オミクロン型、南アで重症化少なく 検証には時間必要

(更新)

新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」の重症化に対する過度な警戒感がやや和らいできた。初めて確認された南アフリカの専門家らは、呼吸器官への負担が従来の変異型に比べて軽いと報告する。他国での感染事例でも、無症状や軽症の患者が多いようだ。研究の蓄積はこれからで予断は許さない状況だが、医療システムや経済への負荷増を早期に抑え込める期待感が高まる。

オミクロン型が初めて確認された南アフリカ北部ハウテン州ツワネ地区に位置する医療機関では、2日時点で入院する新型コロナ患者のうち7割は酸素吸入を必要とせず、呼吸器系の症状も出ていない。医師らで構成する同国の医学研究評議会が臨床報告を公表した。

デルタ型など従来の変異型は呼吸器系の症状が出やすいのが特徴。同報告書は「オミクロン型が重症化するかどうかの検証には時間が必要だ」と断ったうえで「これまでと異なる状況だ」と指摘し、オミクロン型の重症化リスクが低い可能性を示唆する。

南アフリカの新型コロナの新規感染者数は11月から急増しているが、1日あたりの死者数の増加は限定的だ。ハウテン州では集中治療室(ICU)や人工呼吸器の使用率も、デルタ型流行初期と比べて低位にある。同国で多数派を占めるとみられるオミクロン型は重症に至りにくい、とする仮説と整合的だ。

オミクロン型は欧米でも拡大している。ゲノム解析を積極的に実施する英国では、6日、オミクロン型感染が新たに90例確認された。累計で336例となり、わずか1週間で15倍に膨らんだ。欧州連合(EU)の専門機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、6日時点でEU加盟国18カ国で212件を確認した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)の集計では米国の感染事例が全米50州のうち19州に拡大した。

BBCによると英国のジャビド保健相は6日、「(英国の)オミクロン型感染者の入院報告は聞いていない」と話した。ECDCも症状が判明しているケースはすべて無症状か軽症で、死者の報告はないという。バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は5日の米CNNインタビューで「重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と述べた。

もっとも、オミクロン型の重症化リスクを巡ってはなお不明な点が多い。南アフリカでは、5歳未満の子どもの感染比率がほかの年齢層に比べて突出して高いとする報告もある。既存の新型コロナワクチンの予防効果も未知数だ。感染が確認された国・地域の数はすでに50程度に及ぶ。感染力の強いオミクロン型の封じ込めに後れを取れば、コロナとの闘いの長期化は必至だ。

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