トルコ・シリア地震、新たにM7.5の揺れ
【イスタンブール=木寺もも子】米地質調査所(USGS)によると、トルコ南東部で現地時間6日の午前4時17分(日本時間同10時17分)ごろ、マグニチュード(M)7.8の地震があった。震源はガジアンテプ県近く、深さは17.9キロ。その後に再び大きな地震が発生。トルコと隣国シリアの両国で少なくとも計2300人超が死亡、1万2000人超が負傷した。
在トルコ日本大使館は現地時間午後時点で、邦人の安否を確認中。今のところ被害情報は入っていないという。
トルコ当局によると、少なくとも1541人が死亡し、9733人が負傷した。がれきの下に取り残された人が大勢いるとみられる。午後1時半ごろ、さらに同国南東部を震源とするM7.5の大きな地震があり、被害が拡大している可能性がある。

トルコでは南東部カフラマンマラシュ県、ガジアンテプ県、シャンルウルファ県、オスマニエ県、マラティヤ県などで被害が報告された。
ロイター通信によると、シリア保健省は461人が死亡、1326人が負傷したと明らかにした。このほかに反体制派が支配するシリア北西部の市民団体は380人超が死亡、1000人超が負傷したとしている。レバノンや地中海のキプロス島など、広い範囲で揺れが感じられた。
トルコのエルドアン大統領は「(地震で約3万人が死亡した)1939年以来、(トルコで)最大の災害だ」と述べた。トルコメディアは集合住宅が大きな音を立てて崩れ去る映像や、高速道路が大きく割れた様子を伝えた。SNS(交流サイト)には「がれきの下にいる。助けて」などとして住所を伝えるメッセージが多く投稿されている。
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