ファイザー製、感染予防効果低下 イスラエル保健省分析

米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、イスラエル保健省がインド型(デルタ株)などの変異ウイルスへの有効性が低下したと分析していることがわかった。イスラエルのウェブメディアなどが報じた。イスラエルでは6月に感染減少を受け行動規制の大半を解除していたが、7月に入って新規感染者数が増えている。
イスラエル保健省はデルタ株がイスラエル全土に広がるにつれ、ワクチンの感染予防効果が大幅に低下し、有効性が94%から64%に下がったとみているという。一方で、重症化を防ぐ効果の低下は小さく、重症患者の増加は緩やかだという。
ロイター通信によれば、ファイザーの担当者は保健省のデータについてコメントを控えたものの「ワクチンによって、デルタ株を含むすべての変異ウイルスに対する中和抗体が確認されている」との研究結果を示した。
英オックスフォード大の研究者らがつくる「アワー・ワールド・イン・データ」によると、イスラエル国民の6割がワクチン接種を完了している。ただ、行動規制解除後の6月末から7月にかけて新規感染者数が増加しつつある。
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