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中国コロナ死者数などの報告「実態より過少」 WHO

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【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は4日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中国について「新型コロナが原因の死亡と認定するのに、呼吸器系不全が要件となっているのは定義が狭すぎる」と述べ、実態が過少報告されているとして問題視した。

新型コロナは高齢者や、糖尿病やがんなどの既往歴がある人は重症化率が高くなる。WHOの指針では、感染者のうち交通事故死など明らかにウイルスが原因ではない例を除き、新型コロナの死者数として計上するよう求めており、ライアン氏は「中国から現在報告されている数字は入院者数、集中治療室(ICU)利用者数、また特に死者数について、新型コロナによる真の影響を過少に示している」とデータの正確性に疑義を呈した。

テドロスWHO事務局長も「中国での感染が非常に多くなる一方で包括的なデータが出てこないので、各国が自国民を守るために必要と信じる措置を講じるのは理解できる」と言及。中国が実態を正確に開示しない以上、中国からの渡航者にウイルス検査の陰性証明を義務付ける動きが広がっているのはやむを得ないとの認識を示した。

WHOは中国でのワクチン接種率が、高齢者で低いことを懸念。WHOが緊急使用承認をしている中国製ワクチンも、追加接種を適切に行うなどしていれば重症化率は抑えられるとして、接種促進を求めた。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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