ゼレンスキー氏「平和による自由を」 日本の学生へ訴え

ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、東洋大(東京・文京)で開かれた講演会にオンラインで参加し「世界に平和を戻すときは今だ」と学生に呼びかけた。ロシアによる侵攻で、ウクライナでは「平和が思い出に変わってしまった」とし、「教育や仕事の自由を与えてくれる平和を裏切らないでほしい」と訴えた。
ゼレンスキー氏が日本の学生にメッセージを送りたいと希望して実現した。東洋大は侵攻開始以降、首都キーウ(キエフ)の3大学と協定を結び、計12人の学生を受け入れている。ウクライナからの留学生を含む約350人が会場で参加し、国内14大学にも同時中継された。
ウクライナからの留学生が「日本からウクライナ人としてどう支援ができるか」と質問すると、ゼレンスキー氏は「外交官、大使と同じような使命感を持ち、様々な人にウクライナの現実を話してほしい」と力を込めた。
ゼレンスキー氏に質問した男子学生(21)は「堂々とした姿に心の強さを感じた」と話した。東洋大の国際観光学部で学ぶウクライナの女子留学生(20)は「私たちの心は結ばれていると信じている」と故郷への思いを語った。

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