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カンボジアで新規感染が急減 首相、検査数の抑制指示か

カンボジアで新型コロナウイルスの新規感染者が1日、前日から8割近く減った。9月以降の増加傾向が急に変化した。無症状の人を検査対象から外すよう、フン・セン首相が指示したとされる音声データが流出し、その影響だとみられている。同国では感染者を巡るデータが実態を反映しなくなった可能性がある。

カンボジア保健省によると、1日の新規感染者数は232人で、前日から76%減った。これは結果が出るまである程度の時間が必要なPCR検査で検出された。検査から数十分で結果が判明する抗原検査の陽性例は含まれていないとみられる。

新規感染者数の急減は、フン・セン氏が複数の政府高官に対し、検査対象を症状がある人に限るよう指示したとみられる音声データが明らかになった後で起きた。地元メディアのVODは、こうした指示があったことを3人の政府職員に確認した。

独自に入手した音声データは9月29日の録音だとされる。フン・セン氏とみられる人物が部下に対し(無症状者への)積極的な検査をやめ、症状のある人が検査を受けられる場所を設けるよう指示。当局が無症状の陽性者を無理に探し出していると不満を示していた。

この人物は「各州の村などでは新型コロナの迅速検査をやめるように」と話し、迅速検査は所定の場所でだけ実施するよう求めた。新しい検査体制が経済再開につながると指摘したうえで「以前のようにやる必要はない」と言明した。そのうえで、こうした指示を「ほかの人に漏らさないように」と念押ししていた。

カンボジアは早期のワクチン接種で一定の評価を得ていた。主に中国製を確保し、人口の8割以上が少なくとも1回の接種を受けた。並行して、3回目の追加接種や子どもへの接種を進めてきた。だが、感染力の強いデルタ型の変異ウイルスがまん延し、状況が変わっていた。

(寄稿 プノンペン=ショーン・タートン)

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