米国防長官、核使うなと警告「プーチン氏に歯止めなし」
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【ワシントン=共同】オースティン米国防長官は2日放映の米CNNテレビの番組で、ウクライナ侵攻を巡り核兵器使用の可能性を示唆するロシアのプーチン大統領について「彼一人だけが決断する。歯止めをかける機能がない」と危機感を示した。ロシアのショイグ国防相に対し、核使用に関して「無責任な行動をするな」と警告したことも明らかにした。
米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する中東欧9カ国の首脳は2日、全てのNATO加盟国に対し、ウクライナへの軍事支援の大幅拡大を求める共同声明を発表した。ロシアにはウクライナからの即時撤退を要求した。9カ国はポーランドやエストニア、ルーマニアなど。
オースティン氏はロシアが核を使用するかどうかはプーチン氏自身が決めるとの認識を示し「ウクライナに侵攻するという無責任な決断をしたように(核使用という)別の決断もし得るが、そのような兆候は見受けられない」と語った。
ウクライナ東南部4州併合を宣言したプーチン氏が核戦力を含む「あらゆる手段」で領土を守ると主張していることに関しては、脅しに屈せず領土を取り戻そうとするウクライナを「支援し続ける」と明言した。
ショイグ氏と対話した時期は「最近ではない」とする一方で米ロの当局者間で意思疎通を続けていると指摘した。番組は9月30日に収録された。

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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