ロシア外相の演説、外交官ら一斉退席 国連人権理事会

ジュネーブで開かれた国連人権理事会で1日、ロシアのラブロフ外相がオンラインで演説した際、各国の外交官らが一斉に退席した。ロシアによるウクライナへの侵攻に対する抗議の意思を示した格好で、ロシアの孤立ぶりが際立つ一幕となった。
退席した外交官は100人程度に上ったとみられる。
松野博一官房長官は2日の記者会見で日本を含む各国代表の退席に言及した。「ウクライナへの連帯を示すものとして現地各国代表部間で呼びかけられ、調整の上、行われたものだと承知している」と語った。「今こそ国際秩序の根幹を守り抜くため、結束して毅然と行動しなければならない」と強調し、その立場から日本も一斉退席に参加したと説明した。
ロイター通信によれば、退席したウクライナの大使は「各国(の代表ら)が戦うウクライナ人のために支持を表明してくれた」と語った。