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中国共産党100年、欧米冷ややか  締め付け強化に懸念

記念式典で演説する習近平党総書記が大型画面に映し出された=ロイター

中国共産党の創立100年を巡り、欧米などからは同党の一党支配体制による締め付けの強化を指摘する報道や高官らの発言が相次いだ。冷ややかな反応とは対照的に、強権体制を敷く北朝鮮などは祝電で習近平(シー・ジンピン)指導部を称賛し、対米をにらんで中国との結束を強調した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは党創立100年を習近平総書記(国家主席)が「権威を強化する」機会として利用したと指摘した。英誌エコノミストは中国共産党を「世界で最も成功した権威主義」と論じた。容赦ない弾圧で体制を維持した半面、習氏の後継問題など権力移行が不安要素だと主張した。

特に、習氏が「台湾統一は歴史的な任務だ」と言明した台湾の当局は反発を強めた。台湾で対中国政策を所管する大陸委員会は声明で、「中国は一党独裁体制のもと民主主義を抑圧し、人権と自由を侵害してきた。現実を直視し、台湾の民意を尊重すべきだ」と反論した。

日本の加藤勝信官房長官も1日の記者会見で、「中国が国際社会のルールにのっとって責任を果たし、期待に応えることが重要だ」と述べた。中国の人権状況を巡り、「自由や民主主義、法の支配などの普遍的価値がどの国でも保障されるのが重要だ」と訴えた。

一方で、中国国営の新華社は各国からの祝意を次々と報じた。習指導部が国際的に支持されていると国民に印象づける狙いとみられる。新華社によると、ロシアのプーチン大統領は「中国は国際問題の解決で建設的な役割を果たしている」とたたえた。人権問題などで中ロと対立する米欧に共闘する構えを示したとみられる。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記も祝電で、中国共産党が「数千年の歴史にかつてない変革と奇跡を記した」と持ち上げた。米国を念頭に「敵対勢力の誹謗(ひぼう)中傷と圧力は悪あがきにすぎない」と批判し、同党を「戦友」と呼んで結束を強調した。朝鮮中央通信が伝えた。

習氏が旗を振る広域経済圏構想「一帯一路」に参画するアフリカやアジアの首脳級からのメッセージも相次いだ。中国が資金面でインフラ整備などを支援していることから、習指導部を支持する姿勢を示す思惑がありそうだ。

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