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台風、避難や持ち物は? 知っておきたい防災心得

(更新)

気象庁は台風14号が19日にかけて九州に接近、その後日本列島を縦断するおそれがあるとして、暴風や高波のほか、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒を呼びかけている。

台風や河川の氾濫などの水害は、毎年のように全国各地で甚大な被害をもたらしている。家族の命や財産への被害を最小限にするには早めの避難が欠かせない。何をすべきかをまとめた。

警戒レベル3で避難、浸水前に早めの行動を

国は水害などの災害の危険度を警戒レベル1~5に分類している。災害時には自治体が警戒レベルに応じた避難情報を発表。テレビやラジオ、SNS(交流サイト)を含むインターネットなどで発信している。

警戒レベル3が発令されたら、高齢者や障害者、乳幼児がいる家庭は避難を始めるタイミングだ。河川や崖の近くに住んでいる人も避難が必要だ。避難時はヘルメットや防災頭巾を身につけ、ない場合は帽子で代用する。暑い夏でも動きやすく、体を守れるために長袖と長ズボン、軍手を着用する。

車での避難は十分な注意が欠かせない。浸水30センチを超えると吸気口やマフラーから浸水、エンジンが停止する恐れがあるためだ。車のスピードが速いと波などが発生するため、低い浸水でも危険だ。道路や線路の下をくぐるアンダーパスは深く浸水しているケースもあり、死亡例などが多く発生している。

寝たきりや歩行が困難な人は、背負ったり、車イスなどを利用して避難する。夜間は危険なので、明るいうちに避難することも大切だ。災害発生時ではなく、あらかじめ近隣の人に援助を頼んでおくとよい。

レベル4は全員速やかに避難、マンホールや側溝に注意

警戒レベル4が発令されたら、危険な場所からは全員が速やかに避難する。移動の際は、浸水した道や河川付近は通らないようにしたい。やむを得ず浸水している場所を歩く場合は、マンホールや側溝にはまらないようつえや傘などを使って地面を探りながら歩く。

助け合えるように2人以上で行動し、水が入ると重くなる長靴ではなく、履き慣れた運動靴やトレッキングシューズで移動しよう。

大人が避難する場合、浸水50センチ(ひざ程度)が避難できる限界とされる。水流が速い場合は20センチ程度の浸水でも危険を伴う。非常用品はリュックに詰め、できるだけ両手を空いた状態にする。浸水や水流次第では建物の上階に逃げる垂直避難か、近隣の頑丈な建物に避難するなどの見極めも重要だ。

レベル5は安全移動難しく、建物上階に

警戒レベル5は、既に災害が発生しているか、災害が発生直前の状況だ。市区町村が災害の状況を確実に把握できないケースもあり、必ず発令されるものではない。

道路の冠水などで安全な避難が難しい場合には、自宅の上階や近隣の頑丈な建物に避難するなど、少しでも身の安全を確保するための行動をとるようにしよう。スマートフォンなどの通信手段、懐中電灯なども確保しておくとよい。

レベル1~2で気象情報の収集と避難先を確認、スマホは満充電に

迅速に避難するには事前の情報収集と備えの確認が大切だ。自宅周辺の最新のハザードマップを市区町村から入手するとよい。ネット上でも公開している。気象庁から警戒レベル1の「早期注意情報」が発表された場合は、最新の防災気象情報をチェックするなど災害への心構えを高めよう。

警戒レベル2は、気象庁から「大雨注意報」や「洪水注意報」などが発表され、災害発生への警戒が高まってきた段階だ。各自治体のハザードマップで災害の危険性のある区域や避難先、避難経路、避難のタイミングなどを確認しておこう。スマホや携帯バッテリーなどの充電も済ませておきたい。

必需品はリュック、重さに注意

避難先への移動の前には持ち出すものの確認を忘れずに。飲料水・缶詰などの食品類や下着などの衣類、懐中電灯、スマホの充電器など必需品を中心にリュックに入る分量が目安だ。荷物を詰めすぎると避難の際に邪魔になる可能性がある。乳幼児や女性、高齢者など家族構成により必要な所持品も異なる。

コロナ対策、マスクや消毒液など持参を

新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、避難先にはマスク(家族分の予備含む)やアルコール消毒液、体温計、ゴミ袋などを持参したい。受付での検温時や体調の申告時も含めて密を避ける工夫が大切だ。

避難所では多くの人が集まるため、感染予防が極めて重要だ。自治体や運営側の指示に従って室内の換気は30分に1回以上、窓を全開にして行う。手すりやドアノブ、充電器などの共用品の定期的な消毒や、トイレや食事の際などのこまめな手洗いも感染予防に効果がある。ゴミは袋で密閉して捨てよう。

グラフィックス 太田美菜子
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