食料安全保障とは 戦争や自然災害で危機に - 日本経済新聞
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食料安全保障とは 戦争や自然災害で危機に

きょうのことば

▼食料安全保障 食料を手に入れる安定的な状況を確保することをさす。戦争や自然災害といった不測の事態で生産や物流が滞ったり食品価格が高騰したりしたときなど、しばしば脅かされる。「物理的・経済的にすべての人がいつでも手に入れられる状況」(国連食糧農業機関)でないと食料安保が確保されているとはいえない。

ロシアによるウクライナ侵攻では小麦の供給に支障が出た。世界の輸出シェアトップはロシアで全体の約2割、ウクライナも約1割を占める。ロシア侵攻後にウクライナの出荷が一時停止して価格が急騰し、アジアやアフリカなどへの供給が滞る混乱が生じた。代替調達先となる米国も小麦の作柄の悪化が懸念されている。

日本も小麦をはじめ多くの食料を輸入に依存しており、備えが欠かせない。農林水産省は2022年度第2次補正予算案で食料安保の強化に1642億円を計上し、海外依存度が高い穀物や肥料の国産化を進める方針だ。食品物価の高騰に対処するためにも低迷する自給率の底上げが課題になっている。

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