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「復興芝生」や「折り紙」天井 五輪会場ビジュアル解説

(更新)
五輪開催を間近に控えた国立競技場周辺(東京都新宿区)

東京、神奈川など6都道県での「無観客」開催が決まった東京五輪。無観客でも選手たちの熱戦のメイン会場となる国立競技場は1年延期を経て初めての大舞台が開催される。臨海部周辺では折り紙をモチーフにした天井の「東京アクアティクスセンター」や、バレーボールが行われる「有明アリーナ」などの新設会場や、天然芝の「復興芝生」にピッチが刷新されたサッカー会場「宮城スタジアム」を中心に東京五輪を見てみる。

臨海部中心に20会場

水泳競技が行われる「東京アクアティクスセンター」(東京都江東区)はメインプールにサブプールも備える。メインプールには10レーンを設け、五輪・パラリンピック後には国際大会を誘致するなど、年間100万人の来場者を目指し、水泳の"聖地"としたい考え。外観の柱は竹林を想起させ、プールの天井は折り紙をモチーフとするなど日本らしさを打ち出している。新規会場としては国立競技場に次ぐ567億円が投じられた。

バレーボールの会場となる「有明アリーナ」(同)は天井や壁面、通路などに東京・多摩産など多数の国産木材を使用し、屋根部分が弓なりに沿った形が特徴。大会終了後はコンサートやイベントの会場としても活用できるため、大会後も収益が上がる施設とされている。

東京アクアティクスセンターの外観は竹林を想起させる柱(東京都江東区)
東京アクアティクスセンターの天井は折り紙をモチーフにしている(東京都江東区)=共同
有明アリーナは弓なり状の屋根が特徴(東京都江東区)
有明アリーナ内は多くの国産材が使われている(東京都江東区)

東京湾に面した「海の森水上競技場」(東京都江東区)はカヌーやボートの会場となる。中央防波堤の東西水路を活用して整備された国際水準の水上競技場で、2000メートルの競技コースがある。同競技場の後背には149ヘクタール(東京ドーム約32個分)に及ぶ広大な海の森公園があり、馬術競技の舞台となる「海の森クロスカントリーコース」(同)が仮設で整備されている。

「夢の島公園アーチェリー場」(同)は約2万平方メートルの会場で東京都が約9億円をかけて整備。暑さ対策として、選手の待機場所に約130メートルの日よけ屋根が設けられ、弓を撃つシューティングラインには遮熱性舗装が施された。「大井ホッケー競技場」(東京都品川区)は大井ふ頭中央海浜公園に整備された施設。メインピッチとサブピッチがあり、それぞれホッケー用の国際基準を満たした短い毛足の青い人工芝と競技用の散水設備を備えている。

海の森水上競技場は中央防波堤の東西水路を活用(東京都江東区)
広大な公園内に設けられた海の森クロスカントリーコース(東京都江東区)
夢の島公園アーチェリー場では選手らの待機スペースに弓を模した日よけ屋根を採用(東京都江東区)
大井ホッケー競技場は競技用の散水設備を備える(東京都品川区)

近隣5県などに17会場

自転車競技の「伊豆ベロドローム」(静岡県伊豆市)は観客数1800人を上限に有観客となった。シベリア松で造られた1周250メートルの木製走路を有する日本初の屋内型自転車トラック競技施設。2011年に完成し、アジア自転車競技選手権大会の舞台になった。「釣ケ崎海岸サーフィンビーチ」(千葉県一宮町)は太平洋に面した九十九里浜の最南端に位置しており、年間を通して力強い波が発生することから、プロやサーフィン愛好家などが多く訪れる海岸として著名だ。

伊豆ベロドロームで開催された東京五輪自転車トラック種目のテスト大会(静岡県伊豆市)=共同
サーフィン会場の「釣ケ崎海岸サーフィンビーチ」がある千葉県一宮町の九十九里浜=共同

北海道・東北に4会場

最大1万人の有観客となったサッカー会場となる「宮城スタジアム」(宮城県利府町)は02年日韓サッカーW杯の会場。ピッチの芝には東京五輪に合わせて11年の東日本大震災の津波被災地、宮城県山元町で栽培された夏の暑さに強い「復興芝生」が採用された。「札幌大通公園」(札幌市)では東京五輪の最終日、8月8日朝7時から男子マラソンの号砲が鳴る。

宮城スタジアムは2002年の日韓サッカーW杯の会場にもなった(宮城県利府町)
宮城スタジアムのピッチに敷かれた天然芝「復興芝生」(宮城県利府町)=共同
札幌大通公園では東京五輪の最終日、8月8日に男子マラソンのスタート・ゴール地点となる(札幌市)
Tokyo Olympic and Paralympic 特設サイトへ

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