Nikkei Asia、「アジア・デジタル・メディア賞」2賞獲得
世界新聞・ニュース発行者協会(WAN-IFRA)は3日、アジアのデジタルメディアの優れたコンテンツやサービスを表彰する2022年の「アジア・デジタル・メディア賞」を発表した。日本経済新聞社の英文媒体「Nikkei Asia」がデータビジュアライゼーション部門で最高位の金とこれに次ぐ銀の2賞を獲得した。ビジュアルコンテンツで海外の賞を受賞するのは初めて。

金賞を受賞した「ロシア、口実捏造の軌跡 映像・SNSでフェイク分析」はロシアのウクライナ侵攻を巡り拡散したフェイクニュースについて、旧ソ連圏で広く使われるSNS(交流サイト)「テレグラム」の投稿を分析した。フェイクニュースの拡散元となったロシア政府系アカウントを特定した上で、ネットワーク図を用いて拡散の動きを可視化した。偽映像の生成に人工知能(AI)が広く使われていることも分析した。

銀賞を獲得した「地球を回して解説 北極海航路で変わる世界の大動脈」は地球温暖化で新しい航路としての可能性を秘める北極海航路について解説した。地球儀を用いて北極海航路と従来の航路の距離を比較したほか、北極海の海氷面積の増減を可視化した。地図上で北極海航路をたどって航海を疑似体験できる内容も盛り込んだ。
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