新興株前引け マザーズ反落、ジャスダック続伸 メルカリに売り
19日午前の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比7.69ポイント(0.62%)安い1228.82だった。フリマアプリのメルカリは米国事業について「現地ライバル企業が配送サービスを強化するなどして逆風に見舞われている」と伝わり、嫌気した売りが膨らんだ。メルカリ単独で指数を約9ポイント下押しした。
BASEやAIinsが下落したほか、2020年12月の全社売上高が前年同月比31.5%増だったと発表したラクスは利益確定売りに押された。
一方、野村証券が目標株価を大きく引き上げたSansanが買われた。今期最終損益の見通しを上方修正したトランスGには買いが集中し、気配値を制限値幅の上限(ストップ高水準)に切り上げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比10円39銭(0.28%)高い3788円46銭となった。米国の経済対策への期待から投資家心理が上向いており、買いがやや優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で345億円、売買高は7747万株。アサカ理研や不二精機、マクドナルドが上昇した。半面、ウエストHDや出前館、ワークマンは下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕