新興株前引け マザーズ1カ月半ぶり高値、ジャスダック続伸 投資家心理が強気に
21日午前の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比34.75ポイント(2.81%)高い1272.48だった。一時は1275.48まで上昇し、取引時間中としては2020年12月2日以来およそ1カ月半ぶりの高値を付けた。米経済対策への期待から前日の米株式市場で主要3指数が最高値を付けたことで、国内の新興市場でも投資家心理が強気に傾いた。
マザーズ指数の前引け時点の上昇率は同時点の日経平均株価の伸び(0.72%高)より大きい。東証1部の大型株は決算発表を控えて上値の重さが意識され、好材料の出たマザーズ市場の中小型株に資金が向かった面もある。
新型コロナウイルスの表面のタンパク質に結合する抗体を発売すると発表したトランスGが買われた。前期の連結純利益が一転増益になったと明らかにした東京通信にも買いが集まった。バルミューダも上昇した。一方、エヌピーシーやパークシャ、弁護士COMは下落した。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比7円38銭(0.19%)高い3806円06銭となった。ジャスダック市場の売買代金は概算で338億円、売買高は6915万株。セプテニHDやシンバイオ、出前館が上昇した。半面、フェローテクやリバーエレ、ケアサービスは下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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