新興株前引け マザーズは反発、ジャスダックは続伸 アールプランは売買未成立
10日午前の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は反発した。前引けは前日比18.64ポイント(1.47%)高い1283.10だった。先行き業績回復の期待から東証1部の景気敏感株などに投資家の視点が移っていたが、「個人投資家の資金は潤沢で、出遅れていた新興企業の銘柄に買いを入れている」(国内証券の投資情報担当者)との声があった。
きょうは大引け後にAIinsなどのマザーズ市場の主力銘柄の決算発表を控える。発表を前に先回りの買いも入っているようだ。メルカリやJMDC、JIGSAWが上昇した。一方で、BASEやバルミューダ、JTOWERは下落した。
10日にマザーズ市場に上場したアールプランは買い注文が膨らみ、午前は取引が成立しなかった。前引け時点の気配値は3790円と、公開価格(2210円)を71%上回った。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比3円14銭(0.08%)高い3861円82銭となった。ジャスダック市場の売買代金は概算で422億円、売買高は1億6327万株。ワークマンや不二精機、ハーモニックが上昇した。半面、シンバイオやマクドナルド、ウエストHDは下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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