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東証大引け 大幅続伸、714円高 30年ぶり高値、先物主導で上昇に弾み

29日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、前日比714円12銭(2.66%)高の2万7568円15銭で終えた。1990年8月以来、約30年4カ月ぶりの高値を更新した。前日比の上昇幅は6月16日以来の大きさ。心理的な節目としてみられていた2万7000円を超え、値動きの軽さに着目した短期筋による買いが膨らんだ。売り方の買い戻しに弾みが付き、上昇幅は一時約750円にまで広がった。

朝方は、米追加経済対策の成立を好感する買いが引き続き入った。これに短期筋による先物買いが入り、現物への裁定買いが入った。取引開始直後に2万7000円を超えた。もっとも大台に乗せた水準ではいったんスピード調整から売りが出る場面もあった。

上昇に一段と弾みが付いたのは、2万7200円を超えたあたりからだ。「バブル後の戻り高値となったのが1991年3月18日に付けた2万7146円。この水準を超えたことで、機械的に先物への買いが入ったのではないか」(内藤証券の田部井美彦リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト)。日経平均オプションのコール(買う権利)の売り手によるリスク回避の買いなどが加わり、上昇に弾みが付いた。

さらに年末年始で薄商いとなったことも日経平均の急騰につながった。外国人投資家を中心に不在で「売る主体が少なかった」との声も多く聞かれた。

先物が上昇する中、指数への寄与度が高い値がさ株などと併せて買いの対象となったのが空運だ。コロナ禍を背景に信用取引の売り残が膨らみがちだった空運が買い戻された。

「機関投資家は持たざるリスクを意識している」(立花証券・鎌田重俊企業調査部部長)との声も聞かれた。もっとも「先物主導で、買われたというよりは指数だけが自然に上がっていったというイメージ」(国内証券)との声もあり、市場参加者が戻ってくる年明けには利益確定売りに押されやすくなるとの見方もあった。2万7000円を大きく上回ったが、この価格帯での売買実績にも乏しく、「まだ値固めはできていない」との声もあった。

JPX日経インデックス400は5日続伸。終値は前日比286.55ポイント(1.77%)高の1万6475.26だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸、31.14ポイント(1.74%)高の1819.18で終えた。TOPIXは1800台に乗せ、約2年3カ月ぶりの高値を付けた。

東証1部の売買代金は概算で2兆2042億円。売買高は10億2087万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1814と、全体の8割強を占めた。値下がりは316、変わらずは46銘柄だった。

大日本住友が大幅に上昇した。IHI三菱重などが上げた。ソフトバンクグループ(SBG)やファストリも上昇した。エムスリーも買われた。半面、JT日立造国際石開帝石三井E&Sが下げた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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