東証大引け 5日ぶり反発 自律反発見込んだ買い、アジア株高も支え
18日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比161円44銭(0.59%)高の2万7585円91銭で終えた。前日までの4日続落で600円超下げていたとあって、自律反発を見込んだ買いが優勢だった。中国・上海や香港の株式相場が堅調に推移したのも日本株を支え、上げ幅は一時200円を超えた。
短期筋が日経平均先物の買い戻しを進めるなか、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、リクルートなどの値がさ株が堅調に推移した。
ただ中長期投資家の資金が入らず、午後に入ると膠着感が次第に強まった。読売新聞オンラインが18日午後、「大阪府で18日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者が初めて2000人を超える見通しであることがわかった」と伝えるなど、新型コロナの感染者数の増加に歯止めがかからない。国内景気の先行き不透明感は根強く、上値を抑えた。
朝方は17日の米株安の流れを受けて小幅ながら下げる場面があった。7月の米小売売上高が市場予想を下回り、米経済の回復が鈍化するとの見方が投資家心理を下向かせた。半導体関連株への売りもかさんで日経平均は2万7400円を一時下回った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発。TOPIXは8.34ポイント(0.44%)高の1923.97で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1808億円。売買高は9億4654万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1435と全体の6割強を占めた。値下がりは659銘柄、変わらずは93銘柄だった。
東邦鉛が大幅高。富士フイルムや日産化が上げた。一方、楽天グループが大幅安。コナミHDや三越伊勢丹が売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕