東証大引け 3日ぶり反発、ハイテク株に買い 業績懸念強く上値重い
26日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比109円33銭(0.41%)高の2万6700円11銭で終えた。前日の米株式市場でハイテク株を中心に買われた流れが波及した。最近の急ピッチな相場下落を受け、自律反発狙いの買いも入った。日経平均の上げ幅は一時200円を超えたが、企業業績などへの警戒感が強く、伸び悩む場面も目立った。
25日の米市場では長期金利の低下を受けてハイテク株が買い直され、ナスダック総合株価指数が反発した。東京市場でもソフトバンクグループ(SBG)やエムスリーなど値がさのハイテク株を中心に見直し買いが入り、日経平均を押し上げた。
日経平均は前日までの2営業日で1000円近く下げ、バリュエーション(投資尺度)面で割安感が意識されやすい水準になっており、自律反発狙いの買いも入った。
しかし、買い一巡後は伸び悩みが目立ち、日経平均は前日終値近辺まで上げ幅を縮める場面もあった。「米国の金融引き締めや中国の新型コロナウイルス対策の都市封鎖(ロックダウン)で、世界景気が減速するとの懸念は根強い」(国内運用会社)。企業の今期業績見通しが例年以上に保守的な内容になるとの見方が相場の重荷になった。
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、前日比1.99ポイント(0.11%)高の1878.51で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆5854億円。売買高は10億3450万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1105と、全体の約6割を占めた。値下がりは659銘柄、変わらずは74銘柄だった。
ZHDやアドテストが上昇。JR東日本や小田急なども買われた。サッポロHD、宝HLDも高い。半面、住友鉱やDOWAが売られた。任天堂や中外薬、T&Dも安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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