東証大引け 小幅続落 値がさハイテク株に売り、押し目買いも
25日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落し、前日比70円34銭(0.26%)安の2万6677円80銭で終えた。前日の米ハイテク株安が重荷となったが、押し目買いも入って下値は限定的だった。
前日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が大幅に下落したのを受けて、東京市場では値がさのハイテク株の一角などに売りが先行した。朝方には日経平均の下げ幅は一時170円を超えた。
売りが一巡した後は下げ渋るのも速かった。米ハイテク株の下落は先物の値動きを通じて前日の東京市場である程度織り込んでいたこともあり、積極的に下値を探る展開にはならなかった。日経平均が25日移動平均(2万6726円、24日)を下回るなか、割安感のある銘柄を中心に押し目買いも入り、後場には上昇に転じる場面もあった。
市場では「米ハイテク企業の業績期待がそもそも高すぎた一方、国内企業の業績見通しは悪材料をかなり織り込んだ慎重なものになっているため、米国と比較すると日本は相対的に堅調な株価推移が見込める」(国内運用会社ストラテジスト)との見方があった。日本時間25日の米株価指数先物が堅調に推移したことも、相場を下支えした。
東証株価指数(TOPIX)は小幅続落し、終値は前日比1.68ポイント(0.09%)安の1876.58で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆7190億円。売買高は11億6492万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1114と、全体の約6割を占めた。値上がりは640銘柄、変わらずは83銘柄だった。
ソフトバンクグループ(SBG)やソニーG、リクルート、楽天グループが売られた。ZHDや電通グループ、任天堂も下落した。半面、三井不や三菱商が買われ、第一三共、日揮HDが高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕