/

東証大引け 小反落 米景気懸念が重荷、押し目買いが支え

23日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反落し、前日比47円00銭(0.17%)安の2万7419円61銭で終えた。金融システム不安がくすぶり前日の米株式相場が大幅安となった流れを引き継ぎ、午前には下げ幅が300円に迫る場面もあった。米長期金利の低下などを受けて値がさの半導体関連株の一角が買われ、相場を下支えした。

幅広い銘柄に売りが先行した。22日にイエレン米財務長官が保護対象を全預金に拡大することや保護金額の上限を引き上げることに否定的な考えを示し、同日の米株式相場では金融株中心に大幅下落した。この流れを引き継ぎ、東京市場でも金融株には売りが目立った。

米連邦準備理事会(FRB)が22日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の0.25%引き上げを決めた。米景気の先行き懸念も株式相場の重荷となった。

もっとも、今回のFOMCやパウエルFRB議長の会見での発言については受け止め方が定まっていないとの指摘もある。23日の米株式相場がどう動くかを見極めたいと積極的に持ち高を一方向に傾けにくい地合いとなった。

日本時間23日の取引でダウ工業株30種平均先物の「Eミニ・ダウ先物」が強含んだ。香港や台湾の株式相場が上昇していることもあり、日経平均は次第に下げ幅を縮めた。市場では「東証株価指数(TOPIX)がチャート上の200日移動平均(1937近辺)手前で下げ渋り、上昇トレンドが続くと判断した投資家が押し目買いを入れた側面もありそうだ」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。

東証株価指数(TOPIX)は反落し、前日比5.61ポイント(0.29%)安の1957.32で終えた。

東証プライムの売買代金は概算で2兆4742億円。売買高は10億4119万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は688と、全体の4割弱だった。値上がりは1059、変わらずは89銘柄だった。

三菱UFJ第一生命HDなど金融株の下げが目立った。楽天グループも売られた。武田も安かった。一方、リクルートが買われた。アドテストは22年ぶりの高値を更新した。小田急も高かった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません