東証大引け 小反落 米ハイテク株安が重荷 鉄鋼や非鉄は上昇
2日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに小反落し、前日比17円66銭(0.06%)安の2万7498円87銭で終えた。前日の米ハイテク株の下落を受け、東京市場でもグロース(成長)株を中心に売りが優勢だった。一方、バリュー(割安)株の物色や配当狙いの買いなどが支えとなり、日経平均は前日終値前後で方向感を欠いた。
前日の米市場では利上げ長期化への警戒から長期金利が上昇し、割高感が意識されたハイテク株が下落。東京市場でもサイバーや東エレクなどの売りが目立った。一方、鉄鋼株や非鉄金属株、海運株などが上昇した。
大和アセットマネジメントの長野吉納調査部長は「米国では金融引き締め長期化による経済の悪影響が出て企業業績の悪化が懸念される。一方、国内企業は円安傾向や新型コロナウイルス禍からの回復を受け、業績に底堅さがある」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比3.24ポイント(0.16%)安の1994.57だった。午前に上昇し取引時間中としてはおよそ3カ月ぶりの高値となる場面があったが、続かなかった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆6817億円。売買高は11億1647万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は989、値上がりは759、変わらずは87銘柄だった。
NTTデータやニコンが下落。シャープやシチズン、野村、関西電が売られた。一方、日本製鉄、住友鉱、郵船が上昇。富士通やファストリ、三越伊勢丹が上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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