東証大引け 4日続伸、455円高 決算銘柄に物色、幅広く買い戻しも
2日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸し、前日比455円12銭(1.68%)高の2万7533円60銭で終えた。前日の米株式相場の上昇を受け、東京市場でも運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが優勢だった。決算発表を手掛かりにした買いや売り方の買い戻しもあり、次第に上げ幅を広げた。
日本時間2日の取引で、主要ハイテク銘柄で構成する米ナスダック100株価指数の先物が高く推移。米長期金利の上昇にも一服感があるなか、日本株には買い安心感が広がった。市場予想を上回る好決算を発表した銘柄への買いも目立った。
幅広い銘柄に物色が向かうなか、売り方の買い戻しも入った。年初から下げが大きかった高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の戻りが大きく、日経平均は次第に上げ幅を広げた。
日経平均を対象とするオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は1月27日に30を上回ったが、2月2日には22を下回った。相場が急変動するリスクへの警戒が和らぎ、買い安心感が広がった面もある。
JPX日経インデックス400は反発した。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、前日比40.50ポイント(2.14%)高の1936.56で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆3243億円と、5営業日連続で3兆円を上回った。売買高は13億7456万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2040と、全体の約93%を占めた。値下がりは111、変わらずは32銘柄だった。
サイバーは7%高。東エレクや信越化、キーエンス、ソニーGが買われた。野村や塩野義、ANAHDの上昇も目立った。一方、村田製やデンソー、三菱電、コニカミノルが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕