東証大引け 3日続伸、2週ぶり高値 値がさハイテク株に買い
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21日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前日比335円21銭(1.23%)高の2万7553円06銭と5日以来約2週間ぶりの高値で終えた。米長期金利の上昇に一服感が出たことに加え、米株価指数先物が日本時間21日の取引で堅調に推移したことで投資家心理が改善し、値がさのハイテク株を中心に買われた。
日経平均の上げ幅は一時360円を超えた。米国の主要ハイテク銘柄で構成するナスダック100株価指数の先物が日本時間21日午前の取引から上昇したことを受け、東京市場でも精密機器、電気機器、機械などに買いが入り指数を押し上げた。
マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは「20日の米長期金利低下を受け投資家の過度な警戒感も後退したことに加え、足元の円安・ドル高進行で輸出企業の業績改善に対する期待感も広がった」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、12.85ポイント(0.67%)高の1928.00で終えた。東証プライムの売買代金は概算で2兆5187億円。売買高は10億2912万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は1242と、全体の約7割を占めた。値下がりは528、変わらずは69だった。
東エレクやレーザーテク、アドテストが買われた。ダイキン、ファナック、オムロン、KDDI、ヤマハも高い。半面、ソフトバンクグループ(SBG)やトレンド、キヤノンは下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕