東証14時 下げ幅一段と縮め340円安 米金利上昇で金融株に買い
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18日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は一段と下げ幅を縮め、前週末比340円ほど安い2万6700円台半ばで推移している。米長期金利が日本時間18日の取引で一段と上昇し、利ざや改善の思惑から、銀行や保険など金融株の一部に買いが入っている。幅広い銘柄に売り方の買い戻しが断続的に入り、14時時点で東証プライムの値下がり銘柄は全体の77%と、前引け時点の約90%から減っている。
もっとも、積極的に上値を追う動きは限られる。市場では「ウクライナに侵攻したロシアで事業の中止・撤退を決めた欧米企業は多い。主要企業の決算発表を前にロシア事業の業績への影響が十分に織り込みきれていないため買いが入りにくい」(丸三証券の丸田知広エクイティ部長)との見方があった。
14時現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆3190億円、売買高は5億9009万株だった。
東邦鉛や東海カ、日揮HD、ヤマハが下落している。味の素やニチレイも安い。一方、東京海上は上げ幅を広げている。ふくおかFGやコンコルディが上昇に転じている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕