東証後場寄り 上昇に転じ一時170円高 「月末安」回避か
31日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は上げに転じ、前日比120円ほど高い2万7900円台前半で推移している。相場の底堅さに着目した買いが優勢になり、上げ幅は一時170円まで広がった。市場では「月末安のアノマリー(経験則)から売買を控えていた投資家が午前の下げが小幅だったことを受け、買いに動いているのではないか」(東海東京調査センターの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト)との声が聞かれた。
日経平均は7月まで11カ月連続で月末の最終営業日に下落している。このまま上昇して終われば、久しぶりに月末安が回避されることになる。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約64億円成立した。
12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆1903億円、売買高は5億815万株だった。
前日に買われていた鉄鋼や海運が引き続き物色されている。富士フイルムやオリンパスも高い。一方、ネクソンとT&Dは下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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