東証後場寄り 伸び悩む、戻り売りで 中国・上海株高は支え
30日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は伸び悩み、前週末比20円ほど高い2万7400円近辺で推移している。日経平均はこのところ上値の重さが意識されてきた心理的な節目の2万7500円に近づき、戻り売りが上値を抑えている。春節(旧正月)連休明けの30日の中国・上海株高は投資家心理の支えとなっている。
日本株の上値の重さを巡っては「中国の連休中に日本株でリスクヘッジしていた投資家の資金が、連休明けに中国に戻る傾向がある」(大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリスト)との指摘もある。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約59億円成立した。
12時45分現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆4500億円、売買高は5億9114万株だった。
決算と今期末の記念配を発表した日本取引所が上げ幅を広げた。HOYAやオムロンは高い。一方、京セラや日電産が下げている。コマツや日立建機は安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕