東証後場寄り 伸び悩み 百貨店や外食などに利益確定売り
10日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は上げ幅をやや縮小し、前日比100円程度高の2万8900円台半ばで推移している。新型コロナウイルスワクチン接種の加速が相場を支えている。半面、経済正常化期待を背に足元まで上昇基調だった百貨店や空運、外食株などには利益確定売りが出て上値を重くしている。
東海東京調査センターの関邦仁ストラテジストは「米国の経済指標発表を前に、高値圏にある銘柄を利益確定売りして出遅れ銘柄に資金を入れる動きが目立っている」と指摘していた。
JPX日経インデックス400は上昇。東証株価指数(TOPIX)は下落に転じる場面もある。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約820億円成立した。
12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆3208億円、売買高は5億7857万株だった。
東武、京王が買われている。いすゞも高い。一方、三越伊勢丹、高島屋が売られている。大成建、大林組も安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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