東証前引け 反発 電力株やハイテク株に買い
4日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前引けは前週末比149円45銭(0.58%)高の2万6085円07銭だった。前週末の米株式市場で主要株価指数が上昇したのを受けて、東京市場でも買いが優勢だった。売り方の買い戻しも進んで上げ幅は一時300円を超えたが、上値では戻り待ちの売りも出て伸び悩んだ。
前週末の米市場では長期金利の低下を受けて、ハイテク株をはじめとした物色でダウ工業株30種平均は1%超上昇した。東京市場でもハイテク株など幅広い銘柄に買いが入った。日経平均は1日までの3営業日で1100円超下げており、自律反発狙いの買いや売り方の買い戻しも入りやすかった。
しかし買い一巡後は伸び悩み、前週末終値(2万5935円)近辺まで上げ幅を縮める場面もあった。「売り方による先物の買い戻しが朝方に入った後は、米景気の先行き懸念が根強いこともあり上値は重かった」(国内証券ストラテジスト)との指摘があった。
前週末の米株式市場ではハイテク株の多くに買いが入るなかでも半導体株には売りが目立っていたため、東京市場でも指数寄与度の大きい値がさの半導体株に売りが波及し、相場の上値を抑えた面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆2940億円、売買高は5億5498万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1371と、全体の約7割を占めた。値下がりは407銘柄、変わらずは60銘柄だった。
東電HDや関西電が買われた。リクルートやエムスリーも高い。半面、Jフロントや三越伊勢丹が大幅安。ニコンやエプソン、リコーも下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕