東証前引け 大幅反発し673円高 値がさ半導体株が軒並み急伸
13日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、前引けは前日比673円12銭(2.61%)高の2万6421円84銭だった。急速に相場下落が進んでいた反動もあって、短期筋のショートカバー(売り方の買い戻し)が活発だった。
日経平均は今週に入り前日までに1200円超下げていたため、売られすぎた銘柄を中心に自律反発狙いの買いが入った。前日の米ダウ工業株30種平均は年初来安値を更新したものの、大引けにかけては急速に値を戻した。13日の米株価指数先物は堅調に推移しており、投資家心理の支えになっているようだ。
東エレクが今期の連結純利益について過去最高を見込むと12日に発表して大幅高。ほかの値がさの半導体関連株もそろって急伸した。前期が大幅最終赤字に転落したと12日に発表したソフトバンクグループ(SBG)も悪材料出尽くし感などから買いが膨らみ、日経平均を押し上げた。
市場では「積極的な金融緩和や財政政策などを背景に、外国人投資家が米株から日本株に資金を移しやすい環境になっている」(東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジスト)との声も聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も大幅反発した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7836億円、売買高は7億8753万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1549と、全体の約8割を占めた。値下がりは261銘柄、変わらずは24銘柄だった。
オークマやオリンパス、シチズンなどが大幅高。エムスリーやネクソンも買われた。半面、カシオやニコン、キヤノンが安い。セコムやトレンドも下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕