東証前引け 反発、買い戻し優勢 半導体株など高い
11日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比82円73銭(0.32%)高の2万6249円83銭だった。朝方は売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻す向きが優勢となった。前日の米国市場でハイテク株が上昇した流れから、日本の半導体株関連などにも買いが波及した。
朝方は前日のダウ工業株30種平均の下げを受け、日経平均は節目の2万6000円近辺まで下落する場面があった。売り一巡後には株価指数先物に買いが入り、日経平均も連れ高した。市場では「海外投資家が株価指数先物を中心に買い戻しを入れたのではないか」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との指摘がある。
午後にはトヨタの決算発表を控える。今夜には4月の米消費者物価指数(CPI)の発表もあり市場参加者の様子見ムードも強いとされる。一方で、「短期目線のヘッジファンドの動きが活発で日本株を買い戻しをしている」(トレーダー)との声も聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら続落した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5675億円、売買高は6億5575万株だった。プライム市場の値下がり銘柄数は1129、値上がりは636、変わらずは68銘柄だった。
東エレクやアドテストが上昇した。前日に2022年3月期決算を発表したダイキンも高い。一方、住友鉱が大きく下げ、太陽誘電や村田製が売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕