東証前引け 反発し312円高 米株高支え、円高で伸び悩み
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1日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比312円05銭(1.12%)高の2万8281円04銭で前場を終えた。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、東京市場でも買いが優勢となった。日本株は前日まで下落が続いたため、主力銘柄を中心に見直し買いも入りやすかった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日の講演で12月にも利上げ幅を縮めると発言し、米利上げペースの減速が意識された。米長期金利の低下を背景にグロース(成長)株に買いが入り、寄り付き直後に日経平均の上げ幅は400円を超えた。
もっとも、買い一巡後は伸び悩んだ。外国為替市場で1ドル=136円台まで円高・ドル安が進み、輸出関連を中心に相場全体の重荷となった。日経平均が心理的な節目の2万8500円に近づくと、利益確定売りも出やすかった。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7373億円、売買高は6億7447万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は691と、全体の約4割にとどまった。値下がりは1059、変わらずは86銘柄だった。
日経平均への寄与度が大きい値がさのソフトバンクグループ(SBG)や東エレクが買われた。一方、トヨタや任天堂はさえなかった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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