東証前引け 小幅反発、割安感から下値で押し目買い
20日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発し、前引けは前日比6円71銭(0.03%)高の2万6411円94銭だった。朝方は19日の米株安が心理的な重荷となり値がさのハイテク株を中心に売られたが、下値では押し目買いが入り前日終値を挟む展開が続いた。
日経平均は前日に385円安と大きく下げたことから、割安感の強い銘柄に買いが入った。新型コロナウイルスを抑え込む「ゼロコロナ」政策終了による中国の景気回復期待から鉄鋼、空運、海運など景気敏感株の上昇も目立った。
日経平均は寄り付き直後に一時84円安まで下げる場面もあった。前日の主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.8%安となったことで半導体関連株は下落した。
東証株価指数(TOPIX)は反発し、午前終値は前日比2.55ポイント(0.13%)高の1918.17だった。
みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは「2022年4~12月期決算を見てから動きたい投資家は戻ったところで売っており、TOPIXは200日移動線(19日時点で1919ポイント)が上値抵抗線になっている」と話した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆1510億円、売買高は4億5748万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は1229と、全体の3分の2を占めた。値下がりは514、変わらずは91だった。
ダイキンやエーザイが上昇した。KDDI、郵船、日本製鉄、住友鉱、住友不、三菱商、大成建なども高い。半面、東エレクやエムスリー、キッコマンは売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕