東証前引け 続伸し192円高 ハイテク株が支え
1日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前引けは前日比192円68銭(0.71%)高の2万7194円66銭だった。前日の米株式相場の上昇を受けて、値がさのハイテク株を中心に買いが優勢だった。上げ幅は一時400円を超えたが、その後は戻り待ちの売りが上値を抑えた。
前日の米株式市場ではハイテク株の見直し買いが進んでナスダック総合株価指数が3%超上げ、主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も5%超上昇した。東京市場でも東エレクやアドテストを筆頭にハイテク株を物色する動きが先行した。
市場では「新しい月に入って機関投資家からリバランス(資産配分の調整)に伴う買いが入りやすくなっている」(国内運用会社のストラテジスト)との指摘もあった。
一方で上値は重かった。足元では2021年4~12月期決算の増益着地を発表する企業が相次いでいるが、素直に好感して上昇する銘柄がある半面、通期予想を据え置いたコマツが売りに押されるなど反応はまちまちだ。中国など世界景気の影響を受けやすい銘柄は買いにくいとの声も根強い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆8691億円、売買高は7億3346万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1279と、全体の約6割を占めた。値下がりは812銘柄、変わらずは91銘柄だった。
TDKや村田製が買われたほか、郵船など海運株が大幅高となった。半面、日精工やNTNが下落した。大日本住友や第一三共も安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕