東証10時 急速に下げ渋る 「クレディ・スイスが中銀から最大7兆円調達」で
16日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は急速に下げ渋り、前日比200円ほど安い2万7000円台まで戻す場面があった。経営不安に揺れるスイスの金融大手クレディ・スイス・グループは日本時間16日午前、スイス国立銀行(中央銀行)から最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)を調達する用意があると発表した。発表を受け、当面の不安が後退したとの見方から株価指数先物にまとまった買い戻しが入り、現物株の買いに波及している。
米株価指数先物などにも買いが入り、世界的にリスク回避ムードが急速に後退している。一方、東京市場の10時時点で東証プライム上場の約9割が下落するなど軒並み安の展開は変わっていない。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆2487億円、売買高は6億3023万株だった。
引き続き三井住友トラや第一生命HD、JFEなどが安い。半面、東エレクやアドテストなど半導体の一角が上昇に転じた。NTTや大ガスが高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕