東証10時 安値圏 G7やNATOが緊急会合
16日前場中ごろの東京株式市場で、日経平均株価は前日比200円ほど安い2万7700円台後半と安値圏で推移している。ロシア製ミサイルが、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドに着弾し死者が出たとの報道が投資家心理を不安にさせている。下げ幅は250円に迫る場面があった。一方、日経平均の寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)が上げ幅を拡大し指数を支えている。
ポーランドへのミサイル着弾を巡り、主要7カ国(G7)と北大西洋条約機構(NATO)は16日、インドネシアのバリ島で緊急首脳会合を開くと伝わった。JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾氏は「市場はパニックに陥っているわけではないが、情勢を見極めたいとの考えから運用リスクを回避する姿勢が強まっている」と話した。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆1354億円、売買高は3億8478万株だった。
第一生命HDやSUBARUが安い。一方、INPEXや、三井物、第一三共が高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕