東証10時 上げ幅拡大、100円超高 企業決算への期待強い 東エレクや信越化が高い
25日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は上げ幅を拡大し、足元で100円ほど高い2万8700円台前半で推移している。上げ幅は一時150円近くに達する場面があった。目新しい買い材料には乏しいが、今週から本格化する2020年4~12月期の国内企業決算への期待が株高を支援している。
市場では「この先の企業業績や、今後の技術革新の進展に対する期待は高く、相場は強い地合いを保っている。まとまって下落する場面がほとんどないので、投資家は買い場探しを続けている」(内藤証券の北原奈緒美シニア・アナリスト)との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6405億円、売買高は3億4640万株だった。日経平均の上昇寄与度の上位には今週、決算を発表予定の東エレクや信越化などが並び、先回り的な買いが入っている。
武田や協和キリンなど医薬品株の一角が高い。住友化や宇部興、旭化成、三菱ケミHDなど化学も高い。エムスリーも堅調だ。一方、シャープやカシオ、ソニーなど電気機器の一角が安い。クボタやコマツなど一部の機械が軟調だ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕