東証10時 小動き 個別株の選別物色が強まる
31日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は前日終値(2万7433円)近辺での小動きとなっている。相場全体を方向付ける材料に乏しいなか、決算を発表した個別銘柄の選別物色が中心となっており、日経平均の動きは小さい。
2023年3月期(今期)業績見通しを上方修正したOLCは一時7%超上昇した。従来予想から一転して黒字転換の見通しを示した中部電も大幅高となっている。一方、今期業績を下方修正したコーテクHDや、23年12月期の純利益見通しが市場予想に届かなかったキヤノンに失望売りが出ている。市場では「決算内容は全体として市場が警戒していたほど悪くはない」(国内証券のストラテジスト)との評価があった。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で7996億円、売買高は3億2972万株だった。
サッポロHDや東急不HDが上げ幅を拡大。大和やオムロンが高い。半面、資生堂が下げ幅を広げた。日清粉Gや第一三共が安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕