東証10時 一時上げに転じる 中国恒大の問題巡り神経質
(更新)
22日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は10時30分頃、上げに転じた。前日比10円ほど高い2万9800円台半ばで推移している。一部報道で「中国の不動産大手、中国恒大集団が23日に控える社債の利払いを実施する」と伝わり、同問題の不透明感の後退を期待した買いが入った。
午前の中ごろには下げ幅は一時250円を超えた。中国恒大集団の経営問題を巡る不透明感を嫌気した売りが出た。外国為替市場では1ドル=109円台前半まで円高・ドル安が進行し、輸出関連株には収益の目減りを意識した売りが優勢となった。トヨタは寄り付き直後から下げ幅を拡大した。
日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は上昇している。一時は前日比1.7ポイント高い25.15まで上昇した。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8766億円、売買高は3億7589万株だった。ファナックやダイキンが安い。一方、郵船など海運株はしっかり。ソフトバンクグループ(SBG)は自律反発を見込んだ買いが優勢となっている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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