東証寄り付き 続伸し2万7100円台、一時300円超高 米追加策成立で
29日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日に比べ310円ほど高い2万7100円台後半で推移している。取引時間中としては約29年9カ月ぶりの高値。米追加経済対策の成立を背景にした買いが入っている。前日の米株式相場の上昇で投資家心理が改善している。
9000億ドル(約93兆円)規模の米追加経済対策は、トランプ大統領の27日の署名により成立した。2021年の国内総生産(GDP)を3%押し上げる効果があるという政策の成立を好感した投資家の買いが引き続き入っている。政府閉鎖が回避されたことも安心感につながっている。
失業給付などが実施されることで米経済の回復期待が高まっている。前日の米市場で景気に敏感な業種が物色された流れを引き継ぎ、東京市場でも空運や陸運などで株価の上昇が目立つ。幅広い銘柄に買いが波及している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸している。
IHIや川重、三菱重が高い。三井化学や住友化も上昇。ソフトバンクグループ(SBG)やファストリなど値がさ株も上げている。半面、JTが安い。トレンドやネクソンも下げている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕