東証寄り付き 上げ幅一時300円超 値がさ半導体株に買い
19日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日に比べ240円ほど高い2万7040円程度で推移している。前日の米株式市場で半導体関連株が上昇しており、東京市場でも値がさの関連銘柄を物色する動きが出ている。円安進行も一定の支えになっており、上げ幅は一時300円を超えた。
18日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前営業日に比べ1.9%上昇した。東京市場では日経平均への寄与度が大きい東エレクやアドテストといった値がさの関連銘柄に買いが波及して、指数を押し上げている。
外国為替市場では円相場が対ドルで1ドル=127円台前半と約20年ぶりの水準まで下落している。輸出採算の改善につながるとの見方から輸出企業の一角に買いが入っており、相場の一定の支えになっているようだ。
一方で上値は抑えられている。米国の金融引き締めに対する警戒感が根強いほか、ウクライナ情勢について改善の見通しが立たず、投資家心理の重荷になっている。ウクライナを巡っては18日にロシア軍が東部2州の全面支配に向けて大規模な軍事作戦に着手したもようとも伝わった。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
大ガスや東ガスが上昇している。マツダやスズキも買われている。富士フイルムやリコーも高い。半面、クレセゾンや東宝が下落。ファストリもさえない。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕