東証寄り付き 小動き 朝安後に上昇 円安進行が支え
8日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小動きで始まった。前日に比べ30円ほど高い2万8300円台前半で推移している。外国為替の円安・ドル高を受け、輸出企業の一角に買いが入っている。朝方は前日の米株安の流れを引き継いで売りが先行し、小幅に下げる場面があった。
8日朝の外国為替市場で円相場が1ドル=137円台半ばと、前日に比べて大幅に円安・ドル高に傾いていることが株式相場を支えている。市場では「日経平均は2万7500円を中心としたレンジ相場を上に抜け、テクニカル分析上で上昇基調にある。朝方に下げたタイミングでは押し目買いが入ったようだ」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が7日の米議会証言で、最終的な利上げの到着点(ターミナルレート)の水準が従来より高くなる可能性があるとし、データ次第では「利上げペースを加速させる用意がある」と述べた。市場では金融引き締めに積極的な「タカ派」発言だと受け止められた。景気に対する懸念からダウ工業株30種平均が前日比で574ドル安と大幅に下落し、東京市場でも売りが先行した。
東証株価指数(TOPIX)も朝安後上昇に転じた。
ファストリが高い。東エレクが買われている。三菱自、マツダも高い。一方、日産自が売られている。INPEX、住友鉱が安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕