東証寄り付き 一進一退、景気敏感株に買いもグロースには売り
28日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は前日終値(2万6871円)を挟んで一進一退となっている。鉄鋼や海運などの景気敏感株や内需関連には買いが入り指数を支えている。半面、前日の米株式市場で主要株価指数が下落したことが重荷となっている。
前日のニューヨーク市場では原油先物相場が上昇。資源価格の高止まりが意識されるなか、鉱業や非鉄、総合商社など資源関連に買いが入っている。外国為替市場で円相場が前日夕に比べ円安・ドル高になったことで、自動車など輸出関連株の支えになっている。
きょうは6月期や12月期決算企業の権利付き最終売買日にあたる。配当取りなどを狙った買いが入りやすいとの思惑も相場の支えになっている。
一方、27日の米株式市場では主要3指数がそろって下落した。短期的な利益確定の売りが出やすかったうえ、米長期金利の上昇が高PER(株価収益率)のハイテク株の重荷となった。東京市場でもPERが高いグロース(成長)株の一部に売りが出て、指数を下押ししている。
東証株価指数(TOPIX)は一進一退となっている。
大塚HDやコマツ、日立建機は高い。トヨタやホンダ、キヤノンが買われている。一方、エムスリーやリクルート、ZHD、ソフトバンクグループ(SBG)は下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕