東証寄り付き 続伸、200円超高 米株高が波及、半導体に買い
27日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まり、前週末に比べ260円ほど高い2万6700円台半ばで推移している。前週末の米株式市場で主要3指数がそろって上昇し、東京市場でも幅広い銘柄に買いが入っている。上げ幅は300円に迫る場面もある。
ミシガン大学が24日に発表した6月の消費者態度指数(確報値)で、消費者が予想する1年先と5年先のインフレ率は速報値から低下した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速に対する警戒感がやや後退し、同日の米株式市場では米ダウ工業株30種平均が2.7%高となるなど、主要指数が軒並み上昇した。東京市場でも投資家が運用リスクをとりやすくなり、幅広い銘柄に買いが入っている。
24日の米市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が3.3%高、主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.4%高と大きく上昇していた。この流れを受け、日経平均への寄与度が大きい東エレクやファナックなど値がさの半導体関連銘柄の一角に買いが入り、指数を押し上げている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
信越化や昭和電工、サイバーが上昇。ダイキンやTDKも高い。一方、KDDIやNTT、日東電は下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕