東証寄り付き 反発で始まる 銀行株など上昇
17日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発して始まり、前日に比べ120円ほど高い2万7100円台前半で推移している。前日の米株式相場が大幅に上昇した流れを受けて、運用リスクをとる動きが優勢となっている。上げ幅は一時200円を超えた。
資金繰り不安が高まっていた米中堅銀行のファースト・リパブリック・バンクに対し、JPモルガン・チェースなど大手銀行11行は16日、合計300億ドル(約4兆円)を預金すると発表した。金融システム不安の後退を背景にした買いが東京市場にも波及し、三菱UFJなどの銀行株をはじめ幅広い銘柄が上昇している。
日経平均は前日に大幅安で始まりながらも、終値では2万7000円台を維持した。終値で心理的な節目を割り込まなかったことも投資家心理の支えになっているようだ。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
NTNやジェイテクトが上昇している。アドテストや武田、安川電も高い。半面、東レやTDK、ヤマハ発などは下げている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕