東証寄り付き 続落、330円安 円高が重荷、輸出関連に売り
16日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落して始まり、前週末に比べ330円ほど安い2万5700円台後半で推移している。外国為替市場での円高・ドル安傾向による輸出関連株への売りが重荷となっている。
13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時1ドル=127円台半ばまで上昇し、約7カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。円高の進行による採算悪化への懸念が自動車や機械などの輸出関連株の売りを促している。
市場では17~18日の日銀の金融政策決定会合を前に緩和策の再修正への思惑がくすぶっている。為替の急変動などへの警戒が強まっており、積極的に運用リスクをとりにくい状況となっている。
半面、金利上昇による収益の改善期待から金融株の一角にはきょうも買いが入っている。食品や医薬品といったディフェンシブ銘柄も上昇している。
東証株価指数(TOPIX)も続落している。
トヨタやジェイテクト、キヤノン、ヤマハが下落。前週末に急落したファストリも引き続き安い。一方、みずほFGや第一生命HDが上昇し、昨年来高値を更新。アステラスや明治HD、サイバーも高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕