東証寄り付き 続伸し350円高、楽天グループ高い
5日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まった。前日に比べ350円程度高い2万6500円台半ばで推移している。前日の英国やフランスの主要株式指数の上昇を手がかりに買いが先行している。日本時間5日の原油先物相場が堅調に推移しており、鉱業株や石油株の値上がりが目立つ。
4日の米市場では独立記念日の祝日で休みだった。日本時間5日の米株価指数先物が上昇している。休場明けの米株式相場が上昇するとの思惑が日本の株価指数先物買いを誘い、相場を押し上げる要因となっている面がある。
米ブルームバーグ通信は「バイデン米大統領は早ければ週内にも、中国の消費財に対する関税の一部適用除外を発表する可能性がある」と伝えた。市場では「関税除外によって、米国のインフレ沈静化にどの程度影響があるかは不透明で、現時点では材料視しにくい」(野村証券の沢田麻希ストラテジスト)との声があった。
JPX日経インデックス400とTOPIXも上昇している。
傘下インターネット銀行の上場申請を発表した楽天グループが高い。6月の「ユニクロ」国内既存店(直営店、EC含む)売上高が前年同月比10.2%減ったファストリも上昇している。エムスリー、テルモ、KDDIも高い。一方、三井不、大塚HD、ヤマトHD、大ガス、セブン&アイは下げている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕