東証寄り付き 反発し500円高 米金融システム不安が和らぎ買い先行
22日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、祝日前の20日終値(2万6945円67銭)に比べ450円ほど高い2万7400円前後で推移している。米当局が金融システムの不安の拡大防止策を続けるとの見方から前日までの米株式相場が大幅に上昇した。不安心理の後退から東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行し、日経平均の上げ幅は500円を超える場面があった。
20~21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は上昇した。ダウ平均は2営業日で600ドル超上昇した。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も続伸し、1カ月ぶりの高値で終えた。イエレン米財務長官が21日、「銀行危機が悪化すれば預金をさらに保護する用意がある」と述べ、米当局が金融システム不安の拡大防止策を続けるとの観測が、投資家心理の改善につながった
東証株価指数(TOPIX)は20日終値に比べて2%超上昇する場面があった。業種別TOPIXは全33業種が上昇している。証券商品先物や保険業、銀行業など金融株の上昇が目立つ。
サイバーや第一三共、野村が大幅に上昇している。三菱UFJや第一生命HDも高い。半面、セブン&アイは下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕