東証寄り付き 下げ幅一時100円超 三菱UFJは買われる
20日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反落し、前週末に比べ50円ほど安い2万7200円台後半で推移している。下げ幅は100円を超える場面もある。前週末の米株式相場が下落した流れを受け、主力株の一角に売りが先行している。20日朝の外国為替市場で円相場が円高・ドル安に傾いていることも自動車など輸出関連株の重荷となっている。
前週末の米株式市場でダウ工業株30種平均が384ドル安と大幅下落したことを受け、東京市場でも幅広い銘柄に売りが先行している。米銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻をきっかけとする金融システムを巡る懸念が銀行の融資抑制につながり、米景気が悪化するとの警戒が強まった。
一方、経営不振に陥っていたスイスのクレディ・スイス・グループについて19日、同国大手のUBSが買収することで合意したのは支えだ。日銀や米連邦準備理事会(FRB)など6中央銀行が資金調達市場の緊張を和らげる狙いで「スワップ取り決め」を通じて米ドル供給を拡充するとも発表。日経平均は一方的に下げる展開にはなっていない。
東証株価指数(TOPIX)も反落している。
トヨタが昨年来安値を更新。郵船が売られている。ゆうちょ銀が軟調。一方、三菱UFJや三井住友FGなど大手銀の一角は買いが優勢となっている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕