外為17時 円、続落 132円台前半 日米の金利差拡大観測で
7日の東京外国為替市場で円相場は続落した。17時時点は1ドル=132円19~20銭と、前日の同時点に比べ41銭の円安・ドル高だった。米労働市場の逼迫を背景に、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ転換の観測が後退した。前日6日の米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。
前週末発表の1月の米雇用統計は労働市場の堅調さを示す内容だった。市場ではFRBの利上げ打ち止め時期が3月から5月に先送りされ、今年中に利下げに転じるとの見方が大きく後退した。国内輸入企業による円売り・ドル買い観測も相場を下押しした。
ただ、円の下値を探る動きは鈍かった。6日のニューヨーク市場で円相場は一時1ドル=132円90銭近辺とおよそ1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けたこともあり、目先の利益確定を目的とした円買いが入り、一時132円ちょうど近辺まで下げ幅を縮める場面があった。
円は対ユーロで反発した。17時時点は1ユーロ=141円72~74銭と、前日の17時時点に比べ36銭の円高・ユーロ安だった。
ユーロは対ドルで3日続落した。17時時点は1ユーロ=1.0721~22ドルと、同0.0060ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕